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【toy box】
株式会社千金堂に提出したプロトタイプ住宅です。
本プロジェクトは、千金堂が主催したアイディアコンペをきっかけに、菊池が商品開発外部顧問に選出された事からはじまりました。
千金堂は、複数の工務店の集合によって成立している会社であり、構造・材料・防災・価格など、様々な観点から住宅づくりに取り組んでいます。またA-1000 と呼ばれる独自の性能規格を持ち、品質の追求に熱心な会社でもありました。
私達は、千金堂が工務店ユニオン、つまり複数の工務店の集合によって成り立つ会社である点に注目しました。複数の工務店が集合しているということは、互いの技術をシェアし合えるという事でもあります。
つまり、千金堂の特色は優れた品質にあるだけではなく、それらが比較可能・共有可能・そして伝達可能な知識であるという大きな価値を持っていることになります。しかし、その特色に直接働きかける住宅プ
ロジェクトが当時の千金堂にはまだありませんでした。
そこで私達は、『千金堂が保有する性能規格の特徴を最大限に活用しながらも既成概念に捉われない』住宅、ある意味で『家本来の在り方を伝えるコミュニケーションツール』としての住宅、【toy box】を提
案しました。

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単純な形⇒伝えやすい形⇒コミュニケーション出来る可能性
目の前に出来上がった単純な田の字型、分かりやすいその形をみて私達は、「分かりやすい形だから、人に伝えやすい提案が出来るんじゃないだろうか」と思いました。
人に伝えやすい、というのは、提案が通りやすい、という意味だけではありません。もっと大きく、「toy box をコミュニケーションツールとして使えるんじゃないだろうか」そのように考えました。例えば、インテリアバリエーションをたくさん作れば、千金堂の人達がお客さんにたくさんの選択肢を提案として用意できる、田の字型が決まっていれば千金堂全体でアイディアを共有できる・・・コミュニケーションを促す一つの契機は、価値観の共有にあると私達は考えています。
建築という、ある種専門的で難しい分野は、その分かりにくさゆえに価値観の共有を阻んでしまいます。私達は価値観の共有を、選択肢、という形で分かりやすく実現出来ないだろうかと考えました。伝わりや
すさが、コミュニケーション発展の一つの契機になればと思いつつ提案を提出しました。

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013_ex_S工務店ユニオンのための商品開発 _ 【toy box】 主用途 : 個人住宅 規模等 : 木造 128㎡ 地上2階建 設計期間 : 2010年12月 ~ 2011年8月 
企画・意匠 : 菊池甫 意匠協力 :(株)千金堂商品開発部

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