【割烹つかさ】は、兵庫県西宮市にある日本料理店の改修計画です。日本料理店としての格式を保ちつつ、地域に根ざし、人々に開かれた場所をつくる事がこの建築に求められました。
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建築は、明確にゾーニングされた客席スペースと調理スペースの2つの空間で構成されていて、両空間をまたぐように風車型の大きな木製家具が配置されています。料理人と客は、この風車型の家具に沿うように行動しながら、料理を調理または味わい、会話を楽しみます。客と料理人の双方が主体的に振る舞える空間を作ることが、今回の提案、一番の狙いです。
風車が、そこにある空気を心地よく撹拌するように、風車型の木製家具によって、両者の振る舞いが混ざりあい、影響し合い、より豊かで刺激的な時間をつくり出せればと考えました。そして料理人と客の豊かなやりとりを、西側の開口が、風景として西宮の町に映し出します。店と町の双方にとって価値のある、豊かなふるまいを作り出す。そんなふるまいをつくることが、この場所に根付くきっかけをも作ってくれるのではないかと、私達は考えました。
(提案書より抜粋)
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所在地 : 兵庫県西宮市 割烹つかさ 主用途 : 飲食店 規模等 : 躯体RC造 44.11㎡ 設計期間 : 2016年4月 ~ 2016年6月 施工期間 : 2016年6月 ~ 2016年8月 意匠設計 : 菊池甫 施工 : ブリコルール