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【Mt. Kobe keel】
神戸市三宮駅前、通称「パイ山」と呼ばれ親しまれていた広場の再整備コンペ案。
提案は、神戸市の山、港、町なみ、そして市章などに着想を得ている。 またパイ山の継承という側面を強く意識し、人々がくつろいでたたずみ、集う事が出来る広場にしたいと考えた。
建築は、船の竜骨をルーツにした2本のキールアーチと、アーチを取り持つ複数のタイバーによって構成されている。
地場産の集成材で作るアーチを、神戸市の市章の形に併せて交差されることで、全方位に対して特色のある、山並みのような造形とした。また、タイバーにはツル性の植物を巻き付け、山を感じる自然ゾーンの一部として、植物に親しみ、芝に座ったり、アーチに寄りかかってみたり・・・散策を楽しむかのように回遊できる空間とした。
建築は、船の竜骨をルーツにした2本のキールアーチと、アーチを取り持つ複数のタイバーによって構成されている。
地場産の集成材で作るアーチを、神戸市の市章の形に併せて交差されることで、全方位に対して特色のある、山並みのような造形とした。また、タイバーにはツル性の植物を巻き付け、山を感じる自然ゾーンの一部として、植物に親しみ、芝に座ったり、アーチに寄りかかってみたり・・・散策を楽しむかのように回遊できる空間とした。
いつものパイ山に集合し、今日はどこへ行こうかと、仲間たちと語らってきた時間・・・ かつてのパイ山が培ってきたあの時間を吸収し、えき・サンキタ通り・阪急ビル等から訪れた人々の拠り所・結節点となれるような提案を目指した。
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『キールアーチとタイバーによるハイブリッドテンション構造 』
港を象徴するキールアーチを長手方向に架け渡しメインフレーム としている。傾斜を有するキールアーチは、それ自体は面外方向に 対して不安定であるが、2つのキールアーチをつなぐ タイバー(アーチを繋ぐコネクタ―)によって自立した構造となる。
上図の解析モデルは、 長期荷重時の軸力図であるが、 アーチが負担する圧縮力(赤色)と タイバーが主に負担する引張力(青色)を示している。
港を象徴するキールアーチを長手方向に架け渡しメインフレーム としている。傾斜を有するキールアーチは、それ自体は面外方向に 対して不安定であるが、2つのキールアーチをつなぐ タイバー(アーチを繋ぐコネクタ―)によって自立した構造となる。
上図の解析モデルは、 長期荷重時の軸力図であるが、 アーチが負担する圧縮力(赤色)と タイバーが主に負担する引張力(青色)を示している。
『アーチの材料と耐久性、および基礎について』
アーチ及びタイバーを構成する部材は、軸力が支配的となるため、 木材の繊維方向の強度特性を生かして、兵庫県産材を利用した 集成材とする。恒久的な屋外の木材利用となることから、セラミック系塗料等を 用いて、防火、防水性能を付与すると共に、定期的なメンテナンス 計画を作成し、長期的な耐久性を確保する。基礎は既存埋設物との干渉を考慮して、各埋設物に対して 並行的に、かつ、最小限の基礎形状となるようにキールアーチの 脚部を繋ぐ布基礎としている。
アーチ及びタイバーを構成する部材は、軸力が支配的となるため、 木材の繊維方向の強度特性を生かして、兵庫県産材を利用した 集成材とする。恒久的な屋外の木材利用となることから、セラミック系塗料等を 用いて、防火、防水性能を付与すると共に、定期的なメンテナンス 計画を作成し、長期的な耐久性を確保する。基礎は既存埋設物との干渉を考慮して、各埋設物に対して 並行的に、かつ、最小限の基礎形状となるようにキールアーチの 脚部を繋ぐ布基礎としている。
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105_cp_K市駅前広場再整備コンペ _【Mt. Kobe keel】 木造 延1000㎡ 意匠:菊池甫 構造:清水良太(清水良太構造デザインスタジオ)